2013年4月29日月曜日

自立生活プログラム草案ワークショップ


こんにちは。コスタリカは新しい週を迎えました。
今日からペレスセレドンのモルフォメンバーとサンホセのカルロス、アレックス、カルラを加えてIMAS(社会福祉庁)に提案する自立生活プログラムの草案をみんなで考えます。今週は5月1日がメーデーで祝日になっているので、この日をリフレッシュ日として金曜まで作業する予定です。

このIMASとの交渉を少し遡っておさらいしておくと、もともとこの官庁はこちらで自立生活する障害者の生活費の部分を受け持って補助金を出しているところでした。昨年6月28日にサンホセのIMAS本庁で、ここの総裁であり、日本でいう厚生大臣にも当たるフェルナンド・マリン氏にモルフォがやっているパイロットプランについてプレゼンする機会を得ました。マリン氏はこのアイデアを気に入ってくれ、年に2〜3人程度としていた年間の自立障害者数をもっと大規模の30人くらいにして全国規模でやったらどいうかという提案が逆にありました。

IMASは独自に17のプロジェクトを現在運営中で、その18番目として「自立生活プログラム」といったものを作りそこで、生活費から介助料まですべて込みで実施できるプロジェクトをやりましょうという計画です。昨年9月に本庁の幹部であるオルガ・ソニアさんが来所され今年2月をめどにこのプログラムを始めましょうという話をしていました。

これを実施するには、法人格を持っていることが必須であったのですが、どんどん遅れて法人格が取れたのが今年の3月になってやっとでした。ぼくが今回到着した4月17日の段階で、このIMASとの話はどこかに行ってしまったかのような雰囲気で、しかもこの話を進める上で頼りにしていたIMASペレスセレドン支部長のウィルベルさんが選挙に出るということですでに選挙モードでなかなか連絡も取れない状況になっていました。

しかもモルフォの活動を妨害する一派の活動の方が逆に活発になっていて、介助制度をペレスセレドンで定着させるというプロジェクト目標が先に進むには、何をしたらいいか、どこに働きかけたらいいか、どこか手詰まり感があって見通しがつかない状況でした。

着いてすぐにこちらのメンバーや新しく仲間に加わったフランクにインタビューしてこうした状況を把握した翌日、17日からモルフォでは去年の7月につづき2回目の介助者養成研修をやっている最中だったのですが、二つの大きなニュースが飛び込んできました。まず、取得した法人格が正式に発行され番号が交付されたこと。そしてこのIMASのプロジェクトを実施に向けて動き出したいので、サンホセの本庁まで来てほしいと総裁顧問のロイ・バルガスさんから連絡があったのでした。

サンホセのIMAS本庁カルロスの実家から歩いて行けます。
















バルモラルホテルでの作戦会議
こうして22日の日にマイノル、ウェンディ、カルロス、アレックス、ウェンディの介助者のカテリン、フランク、ぼくでIMASに行ってロイさんに会ってきました。

会談は1時間30分くらいIMAS側はロイさんと彼を補佐するソーシャルワーカーのセシリアさん。じつは彼らは事前に提出していたこちらの提案書に目を通していなかったのですが、話をするうちにだんだんこちらがやりたいことを理解してくれました。そうして決まったことがロイ氏が5月10日にモルフォを訪問する。そこでプロジェクトの大枠を決めて、草案自体はIMAS側が書く、4ヶ月後を目標にプログラムが実施できるようにすることなどでした。

先日こちらに来ていた日本研修チームをアドバイスもあり、ロイ氏訪問までできるだけ詰めてみんなでコスタリカ初の障害者介助制度のたたき台を作ることになりました。今日はその第1日目です。サンホセメンバーがバスに乗り遅れるトラブルもあって始まったのは、昼前から。メインストリームでも草の根の提案のときに使ったPCMの手法を使ってワークショップ方式でみんなを案を出し合って作っていきます。

今日はまず基本となる考え方。説得的な背景の伝え方などを決めていきます。

色々出たけどずいぶん整理されました。















サンホセのカルラさん
ボランティアでカルラの介助してるローズメリーちゃん。

現在午後5時半。定時をずいぶん回っていますが、みんなで手分けして草案に纏め中。明日もつづきます。

(いのうえ)

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