こんにちは。今日5月29日はコスタリカの障害者にとって特別な日です。17年前1996年に法律7600号といって、障害者であってもそれ以外の人と同じように、社会のあらゆる活動に参加できることを定めた機会均等法ができた日なんですね。この法律のおかげで、とくにコスタリカではバリアフリーの面ではなかり進んでいると思います。バスにはリフトが備えられているし、リフト付きのタクシーがふつうに町を流しているので、この点に関してはいまだにいちいち予約をしないといけない日本よりもずっと動きやすい町であると感じられます。
日本では、乙武くんが2階にあるレストランに入店を拒否されたことが問題になっていましたが、コスタリカではこの法律があるおかげで、もしその店主が裁判を起こされたら確実に負ける仕組みになっています。ただ、この法律どおり町のすべてが整備されているかといえば、そうではまったくなくて、市役所からして2階には上がれないようになっているし、実態は残念ながら絵に描いた餅になってしまっています。
この法律を武器に闘おうという人もほとんどいないので、理想的に社会が変わって行っているとは言いがたいです。ただ法律があるというのは本当に大事で、それを武器に社会を変えてやろうと思えば変わるんですね。ここペレスセレドンではほぼすべてのバスにリフトがついているのですが、ちゃんと付きだしたのは5〜6年ほど前からでそれは、アイーダやカルロス(アギラール)、ジゼルなどモルフォの前身にあたる活動をしていた人たちが、少しずつ行政やバス会社に訴えてきたから今こうしてきっちり整備されているというわけです。
というわけで、毎年この5月29日には啓発の意味も込めて色々活動をやっています。去年は町をデモしてアピールをしたのですが、今年は交通警察と協力して、バスが規定どおり、リフトを付けてしかもきっちり作動し、スペースなどが確保できているかをチェックしました。
警察の人も地元テレビの美人アナウンサーからインタビュー。 |
朝、もうメインストリーム協会の人たちにもおなじみになってるメルカードにあるバスターミナルに行くとすでに警察に人たちは、チェックを始めていました。担当に人に代表のルイスエルナンが話しに行くと、「きみらといっしょにやるなんておれは聞いてないんだけどな」とコスタリカらしい一言。数日前に交通警察の人が来て打合せもしたので、そんなはずはないのですが、まあ、こうしたことはコスタリカの役所ではよくあることで誰も驚かず。
バスにはよく乗るので、なんとなくリフトがついているとか、どんな風だとかは知ってるつもりだったのですが、今回改めて色んなバスを見る機会になりました。上の写真のようにかなり古いバスにもちゃんとリフトがついているのを知って、やはりすごいなーと思いました。
今日はモルフォを中心とした、この町の障害者全体の活動なので、日本で研修したカルロス(アギラール)やアイーダ、ホセ・アントニオ、ジョバンニ、アルフォンソなど、モルフォのメンバー以外もいっしょに活動しています。アイーダは自分の家のあるココリ行きのバスを熱心にチェックしています。
「うちはちゃんとやってるんだからさー。明日にでも来てくれてもいいよ」 |
今日のイベントでよかったのは、ほんとに色んな人を巻き込んでやることがでしたことでしょうか。写真の子供を抱いてるのはモニカさん。大学でソーシャルワーカーの勉強をしていて、実習で団体の評価をやりたいというので、モルフォを実習先に選んでくれました。来週から週に何回か事務所に来ることになっています。他にも、先日の介助者研修で実際に仕事を始めたのは、男性1名だけなので、それ以外の人からボランティアを募って来てもらったりしながら関わりを保っています。
タイガーもずっとついてきた |
あっ!休みのステファニーがたまたま乗ってた! |
Gracias!! |
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