一仕事終わってみんなで記念撮影! |
こんばんは。コスタリカは今金曜日の夜7時を回ったところです。日本から来た佐藤・柳瀬の研修チームを見送った直後から始まったIMAS(社会保険庁)への提案書づくりを終え、今日は総裁アドバイザーのロイ・バルガス氏がモルフォに視察に来ました。
みんなこの日を目処に毎日遅くまで作業をつづけてきたので、ホッとしたのと同時にどっと疲れも来ているところです。モルフォのメンバーはすでにそれぞれ家に帰り、事務所には明日帰るサンホセのメンバーが残っているだけです。
今日はロイさんが来るだけでなく、サンホセの北にある町エレディアにあるナショナル大学の学生さんが見学に来るという予定にも重なっていて、みんなで話し合った結果この二つの予定をドッキングさせて、ロイさんへのプレゼンを学生さんにも見てもらおうということになりました。そうすれば、ぼくらの活動がすでに色んなところで関心を惹いていて広がって行っているということがロイさんにも伝わるだろという意図もありました。
まず、朝8時半頃事務所に着いたロイさんに簡単にここのメンバーの生活について話し、ルイス・エルナンとマイノルの家をみてもらいました。そしてそのままナショナル大学ペレスセレドン校へ移動。そこへエレディアから来た学生を迎えて2時間ぼくらが今回IMASに提案してる自立生活のプログラムについて説明しました。
昼食を挟んで午後は、ロイ氏にもう少し具体的に細かい点までぼくらがやろうとしていることを説明していきました。
今日一日を通して、概ねロイ氏にはぼくらの活動は好印象を残していたと思います。もともとフェルナンド・マリン総裁の一声で始まったこのプロジェクトなので、ロイ氏は事務方としてこれを現実ベースに乗せていく役目を担っています。ぼくらの提案をコスタリカの法的な枠組みとIMASでの事業としての枠組みとでどう実現していくかが、これからぼくらとロイ氏との仕事になっています。
提案書は結果的に100ページを超えるものになり、今日ロイ氏はそれを持ち帰りました。部分的に説明したことに関して今日話したことはだいたい以下のようなものでした。
・介助者はセンターが雇う形にしてちゃんと社会保険を完備したものにしなくてはならない。
・介助料は各利用者に宛ててのものになるが、それを一括してセンターが受け取ってマネージメントすることは可能。その後どういう風に使うかにはIMASはタッチしない(IMASは興味がないという表現をしてました。いったん降りた補助金なので)。
・ぼくらが提案した1時間2500〜3000コロンの単価は合理的な値段だと思う。
・プロジェクトにするには、まずIMASの理事会の承認を得なくてはならない。半月後を目処に理事会と連絡を取る。
・IMASの職員約50名にも障害者に対する意識変化を目的とした研修をする。
・全国的な規模でやれるかどうかは現時点ではまだわからない。来年ある選挙の結果にも関わるので不透明。今言えるのは、ペレスセレドンでまず始める。サンホセまでやれるかは検討する。
最後に、これから一緒に協力してやっていくことを記した覚え書きにロイ氏とマイノルがサインして終わったのですが、これにはあまり法的な根拠のあるものではなさそうです。
こうして、コスタリカにおける公的資金による介助派遣への第一歩を踏み出したわけですが、ほんとにまだ踏み出しただけで、どこまでたどり着けるかはまったくわからない状態です。しかし、ここに向けてモルフォとサンホセのメンバーが協力して仕事ができたことがこれからのコスタリカの自立生活運動にとても大きな力を与えてくれたと思います。
とくに、提案書の仕上げを任せられた、スサーナ、ウェンディ、カルラ、サンホセにいながら手伝ってくれたダマリスさんの間にはかなりしっかりした信頼関係が築けたと思います。
今月27日には、サンホセでのコンセホ代表とのミーティングもありこれにもペレセレドン、サンホセのメンバーが協力して臨みます。今日何より嬉しかったのは、国レベルのかなり強力な障害者グループができたことを実感できたことでした。(いのうえ)
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