メインストリーム協会JICA草の根技術協力活動日誌。草の根技術協力とは国内のNGOとJICAが協力しながら海外の団体を支援するプログラムです。コスタリカ、ペレスセレドンの自立生活センターMorphoは、このプログラムによって運営されています。Morphoとは「変容」、さなぎが蝶になっていくように自立生活へ「変容」していくことを目指しています。
2012年9月15日土曜日
前夜祭
こんにちは。今日9月15日はここコスタリカの独立記念日で休日です。昨夜はその前夜ということで公園で催しがありました。
昨日はまず朝早くからラウラさんの運転するタクシーでサンホセへ。マイノル、ウェンディ、ルイス・エルナン、介助者のエレナとアルベルトとぼくというメンバーでした。サンホセでの仕事は国会のミーティングルームで、ぼくらの古くからの知り合いのエリカがアドバイザーをしているPAC(Partido Acción ciudadana)という政党と他のいくつかの障害者の団体とがその時々に問題となっているテーマについて調整したり対応を考えたりする集まりでした。
昨日議題になったのは、Biomédica法といって意識がない状態の患者に試験的に未認可の薬や治療法を適応することを可能にする法律です。これが通ると知的障害を持った人、自分で判断ができない人が実験台になってしまう可能性があると障害者団体は反対しています。
もう一つよりぼくらに関係が深い問題では、自立法というウェンディが日本に研修に来たときから熱心に勧めていた法律があって、これが認められると国は障害者が望むように介助者をつけないといけないようになっています。ウェンディなどはこれに介助派遣の希望をかけてずっと採択できるよう運動してきたのですが、どうやら最近の動向ではあまり国民の関心をひいていないということで、お蔵入りになりそうになっているということです。
ぼくはこれまで外からこの法律にまつわる動きを見てきたり聞いてきたりしてきたわけですが、今回コスタリカに来てこうした場に参加して話しを聞いていると、ちょっと今の状況では採択にはほど遠くて、これにエネルギーをかけるだけ無駄なような印象を持ってしまいました。マイノルが最後に10月末のリハビリ週間のときにデモをしてもっと訴えたらどうだろうという提案をしていましたが、まだコスタリカにはきっちりした障害者団体の全国組織も存在しないのでまずそうしたものを組織して、あらためてプレッシャーをかけてやり直した方がいいのではないかと思いました。
その後、サンホセ内の弁護士事務所へ。法人格取得のための書類作成を依頼している弁護士のところに書類を取りに。なかなか仕事してくれないのをほとんど脅して作らせてやっと書類をもらってきました。ペレスセレドンへ帰る道は大雨でしたが、帰ると雨も上がって、公園は前夜祭を楽しむ市民で一杯でした。先に到着しているメンバーと合流して花火を見てそれぞれ帰宅。
花火を見ながら、「ああ今年もこの人たちとこの日を過ごしたな〜」って奇妙な既視感に囚われてました。
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