ポトシ2日目です。今夜にはもう夜行バスでラパスに戻らなくてはなりません。
2日目は、Divertadの執行部と全国集会の準備などについて話をしました。Divertadの執行部は現在、代表のガリとラパスの全国集会に来ていたサラと最近メンバーになったミゲルとで構成されています。選挙で一時はサラが代表になったこともあったらしいですが、現在はこのメンバーで落ち着いているようです。ガリはほんとにいい人物なのですが、時間にルーズなのは全員が口を合わせて文句を言うくらいなので相当ひどいんだろうと思います。スークレではサラがきっちりしているからいいって言われてました。まあそれでも、人格、熱意、様々な知識や、人に対する気配りなど見てもガリに代わる人はいないですね。執行部は、水曜日の午後に会議を持っているそうで、全体のメンバーの会議は月一回だそうです。それでもこの日も執行部以外に昨日来ていたアドルフォやクラウディアやカルラ、ルベンも参加していました。
さて、全国集会の準備ですが、まず口に出たのはこれはガリが今年の2月からずっと言っていることですけれど、いつもセミナーばかりなので、ウユニに行ったりしてみんなで楽しむことを入れたいということでした。なんですが、ガリ始めここのメンバーもウユニには行ったことがないらしく、行くなら泊まりがけになるので実現するのはけっこうむつかしいと思うのですがさてどうなるでしょう。
そして、全国的な運動が欠けているので、できれば中央の政府の人を誰か招待したいということでした。これは、フェリーサもずっと言っていることで、そのために早くスークレの仕事をアルミンダに譲って自分はラパスで仕事をするはずだったのですが、先日のブログで書いたようにアルミンダが大学の方で時間を取られて思ったように代替わりできていない状況です。
下の道までタクシーで来ても自力で門まであがれない |
ぼくがこの間ラパスからスークレ、ポトシと回って来て、今は少し中央での交渉は遅れてもスークレでAbilisの自立生活プロジェクトに力を注いだ方がいいのではないかと思いました。口で説明するより、自立生活の実態を作ってそれを元に色々始めた方が効果的だと考えたからです。という事などガリに伝えました。
全国的な活動に関して、コスタリカのコンセホにあたるCONAPEDISはあまり実権がなく、障害者団体の全国連盟であるCOBOPEDISで政府にプレッシャーをかけた方が有効とのことでした。この連盟には先日、2月の全国集会にも参加してくれたコチャバンバのダビッドが代表になったので、そこから自立生活を進めていくこともできるそうですが、やはり全国組織の連盟なのでそればかりには行かないのが今のところらしいです。
今日初めてのパウリーナさん、スペイン語話せないのでケチュアの通訳 |
時期的には日本側は来年4月以降を考えていることを伝えました。できれば早く日程を確定してほしいのと4月はまだそれほど寒くないけれど、5月6月とどんどん寒くなってくると言っていました。場所はラパスの全国集会で使ったCasa de Retiros(引退者の家)がポトシにもあるのでそこが使えるらしいです。他にも同じような施設があるからそちらでもいいとのことでした。
みんな、責任も大きいのでたいへんそうとは思っていましたが、はりきって楽しそうにも見えました。ただミゲルはまだ障害者になって1年半くらいしか経っていない21歳の青年だし、サラは最近仕事を始めたこともあってあまり活動に時間が取れない状況です。ガリを支える人がもう少しいないと苦しいだろうなと感じました。
朝から始めて昼過ぎに終了。みんなでご飯に。メンバー8人で介助者はぼくとクラウディアの姪っ子だけ。スークレもだけど健常者がなかなか関わってくれてないのが問題点の一つでしょうか。
タクシーを待つ。なんか楽しい。 |
女の人たちを先にタクシーに乗せて、残った男たちでぎゅうぎゅうになって乗っていきました。後部座席にルドルフォ、ガリ、ルベン、ぼくとつめつめで乗ってたんですが、「こいつはあんまり場所取らないからよかった」ってルベンのことを言っていたんですが、下半身が太ももからそっくりないんですね。ポトシは鉱山で有名で銀を産出していたので、500年前は世界で最も栄えた町だったそうです。今も昔ほど取れないものの産出はしていて、ルベンはそこで働いていた17歳の時に発破の爆発で下半身吹っ飛ばされたそうです。今は事務所のある施設に住んで大学で勉強しています。
町をやや外れたところに、ポトシの伝統的な料理を出す店が集まっている所があって、そこでぼくにポトシ料理をごちそうしてくれるということでした。一軒目では微妙に拒否られたのですが、二件目で無事入店。
この日でスークレ、ポトシの地方回りは終わり。ぼくらが行くときはだいたい全国集会があってその応援で行くのですが、毎日セミナーで日程が詰まって、みんな勉強しないといけないということで、やや緊張していたりもしたんだと思います。こうしてふだんの活動しているところに行くと、リラックスしてそこでの人間関係などがよく見えてきました。細かい話の中に色々情報も詰まっていて、なかなか有意義な訪問だったと思います。
ポトシでちょっとびっくりしたのは、ガリも含めて、みんな先住民の言葉ケチュアを話せることなんですね。地方に行くと学校もケチュアで教えるので町に出てこなければ、一生スペイン語を話さずに過ごすこともあるということでした。逆に、弁護士とか公証人とかは商売上客の話すケチュアを覚える必要があるとガリは言ってました。
午後9時出発の夜行バスに乗って、朝ラパス着。お疲れさまでした。ガリもおれも。
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