写真はおなじみのサンフランシスコ教会の夜景です。今年に2月にも来たばかりなのですが、今月7日からまたボリビアを再訪しています。今南半球は冬なので、やはり寒さがいつもよりきついですね。空気の薄さも容赦ないです。
さて、今回の目的ですがおおざっぱに5つくらいあります。
①前回から今回までの活動の進展を見る。
②ラパスでの活動が始まっているので、どんな人が集まっているのか実際に見てみる。
③来年予定しているポトシでの全国集会の準備がどんななのかを聞く。
④フェリーサが日本でのJICAの研修を復活させたいと強く希望しているので、話を聞いていっしょにボリビアのJICAへ行って話をしてみる。
⑤モルフォがプロジェクトを終わった後も活動していけるよう、この地域で連携していけることがあるかどうか探ってみる。
もともと、コスタリカの仕事の都合上3ヶ月以上滞在しようと思うとビザがないので一度出国しないといけなかったで、ちょっと旅行気分で行ってみようかなと軽い気持ちでフェリーサと話をしていると、上の4番目の件をかなり本気で考えているようでぜひ来てほしいということだったので、なんとなくもう引けないような感じになっちゃったのが今回の訪問の発端でした。じゃあ、どうせならスークレもポトシも行ってと上に書いたような目的を立ててみました。
昨日はこの中から、2番目のラパスで活動しているリッツィと会って、事務所を見せてもらい、ついでに彼女がやっているラジオ番組にいっしょに出演してきました。リッツィは2月スークレでやった全国集会に参加していた人で、色んな人に食いついて一番たくさん質問していた人ですね。もともとフェリーサにこの運動に誘われていたのですが、いったんは断っていたのが、全国集会に参加してみて面白そうなので考えを変えてラパスを拠点にして自立生活運動をやっていこうと決めたそうです。
事務所のあるビルはぼくらたいつも泊まるホテルから南の方にあった繁華街にありました。こちらに来たことがある人には「ケンチャン」に近いあたりと言った方がわかりやすいかも知れません。Plaza de estudianteでタクシーを降ろしてもらい、そこにある大学の向かいにある青い商業施設が入ったビルに事務所はありました。
5時の約束でぼくの方が先について待ってたのですが、まず「あれ?」と思ったのは、ビルに入るのに4段くらいの階段があるんですね。20分くらいしてから来たリッツィに、そのビルの7階にある事務所で話を聞いていると、これはやはりフェリーサには反対されていると言っていました。まあそりゃそうですね。色々理由はあるみたいで、まずラパスでバリアのない物件を探すのはそもそも難しい、ここは入ってしまえば後はエレベーターがあるし、一番いいのはトイレに車椅子のまま入れることだということでした。
この事務所は3ヶ月前ほどに借りて200ドルほどの家賃を払っているそうですが、スポンサーになる人を見つけて、その人が払ってくれているそうです。ただ使えるのは6時まででその後は、心理カウンセラーの人が来て、9時までカウンセリングに使っているということでした。
事務所と言っても、常時開けているわけでも、週に何回と決めて開けているわけでもなく、現在4人いるメンバーが集まるときだけ開けるという使い方のようでした。そのメンバーですが、リッツィの他に日本の研修に応募してくれたノルマさん、後ガロという杖をついて歩く男の人とダニエルという車椅子の男の子がいると言っていました。これからスークレ、ポトシと回って来週またポトシに帰ってくるのですが、そのときここで研修生メンバーたちと会議をすることになっています。
リッツィは月曜日から金曜日まで夕方毎日FMの番組を持っているらしく、その後事務所から歩いて行ける所にあるラジオ局まで行って一緒に出演してきました。メインストリームの放送部で2年やった経験がこんなところで生きるとは思いませんでしたね(笑
ボリビアはもちろんぼくらが支援している国の中では最も進んでいる国のひとつ何ですが、最近色々聞いていると、やはりフェリーサひとりで全体を纏めるのは限界があるのかなということです。コスタリカと比べると、コスタリカはすべての人材をモルフォに集中させるという方法を取っていますが、ボリビアは逆に分散させるという戦略でやっているので、どうしても一つ一つのセンターの層は薄くなってしまいます。簡単にどちらがいいという問題ではないですが、フェリーサがもう少し全体の人材の層を厚くしたいという気持ちが分かってきたところです。(いのうえたけし)
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