2012年7月4日水曜日

初めての新人研修!


こんにちはー。井上です。

コスタリカは、今午後5時15分です。今日はコスタリカ初の介助者研修を終えて、ウェンディとアレックスとで事務所に帰ったところです。ちょうど帰る頃にいつものように雨が降ってきて、今も外では降りつづいています。

さて、今日は色んな意味で歴史的な一日になったと思います。コスタリカだけでなく、中米全体でもおそらく初めてになる新人研修でした。介助派遣グループの、ウェンディ、スサーナ、アレックス、カロルがずっとこの日に向けて準備してきたのですが、ぼくらが日本で長年かけてやってきたことがこんなにうまく移植できるんだと思うくらいうまくオーガナイズできていたと思いました。



35人ほどの申し込み者がいたのですが、当日実際に来たのは25名。まあこのあたりは想定内の人数でした。もうすでに介助に入ったことのある人もそのうち5名ほどいたので、純粋に始めてくるひとは20名くらいでしょうか。研修はまず、ウェンディの挨拶から始まり、自立生活運動の歴史、ルイスHのビデオを使っての障害者の生活の紹介、介助をする際での注意点などが話された後、昼前から介助演習に入るのはぼくらがやってるのと似た流れですね。























介助演習は、どちらかというと一般的なやり方を教えるというより、実際に介助に入る自立生活センターの当事者メンバーの介助のやり方を重点的に教えるのを主にやりました。そこにぼくが補足的にそれ以外に気づいたことを付け加えたり、日本での経験を話したりして進めました。けれど、みんなまだ経験が浅いのに、ポイントがずれているところはほとんどなかったように思います。


研修には、やはり遅れて来るひとがいるんですね、必ず。どうするのかなーって思ってたら、早速昼休みに集まって、研修は時間制にして、規定の時間に満たなかったら、それを満たすまで、修了証は出さないことを決めていました。なんか凄いなーって思って聞いていました。












午後からは、男女に分かれての演習のつづきでした。写真はルイスAを2人で抱える練習をしているところです。この後おしめを付けるやり方をしたのですが、誰かが手袋を付けた方がいいと言ったところから、いや後で手を洗ったらいいとか、誰が手袋を用意するのか?みたいな今日本でもちゃんと決着が付いていない議論がここでもすでに始まりました。


全体的に学生が多かったのですが、男の子もそうで、初めて障害者と関わる感じとか、お互いを抱えるときにちょっと照れたりするのが、ほぼ日本でやるのと同じようなリアクションなのがすごく不思議な感じがしました。

今日は一日事務所にいたマイノルが最後に顔を出して、ちょっと演説。「これは始まったばかりの活動です。みなさんも一緒に始めて、コスタリカの障害者の歴史を作っていきましょう」。いつものように聞かせてくれる演説でした。準備や当日もやることで目一杯でしたが、どこかみんながこの「歴史的」というのを意識してた一日でした。


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